日記
喧噪と感動の2日間
いつもお世話になっております。
先月も多くのお客様にご支援いただき感謝に堪えません。
今回は4月最後の2日間の狂騒についてお話します。
29日の夕刻、外国の2人組にご来店いただきました。
出張で訪日中だそうです。
本国のネット検索で当店HPの英語ページを閲覧し、
訪日の際には寄りたいと考えていたとのことでした。
頭が下がる思いです。
ところで何が狂騒だったかと申しますと・・・・・・
4月29日のご来店は18:15頃、つまり閉店まで
残すところ1時間を切ったタイミング。
悪天候だったため、他のお客様が皆無だったことは幸いでした。
入ってくるなりプライズ品の前で何やら大声で会話を始め、
その後も喧噪が続きます。
お二人共片言の日本語を話せましたが、幸いだったのは
お一人が流暢な英語を話されたので、何とか会話が成立。
その後は質問攻め。
当店は店舗在庫の7割ほどはお客様の目に触れるように陳列
していますが、スペースの関係で残り3割はストックルームや
棚の背後に収納してあり、見ることができません。
話す内に、特にトミカとエヴァンゲリヲン関連商品をお探しだと
分かりましたので、ストックルームの商品を出してお見せしたのが
更なる騒乱の始まり・・・・・・
在庫商品を全て見たいというご要望でしたので、
床にブルーシートを敷き、一面に箱を並べました。
それからは大騒ぎの状態のまま、あっというまに閉店時間。
レント契約の関係上19:15には店を閉めなければならず、
その日は何も販売しないままお引き取り願うことに。
最後に商品を撮影してお帰りになりました。
翌日改めてとのことでしたので、他のお客様との鉢合わせを
避ける為、営業前の午前中のご来店をお願いしました。
正直なところ、すっぽかされるだろうと思いましたが、律儀にも
翌朝ほぼ約束した時間に一人増えて3名様でご来店。
新たにご来店された方は日本在住の同僚で、わざわざワゴン車で
都心から三鷹まで来てくださったとのこと。
加えて多くの空段ボール箱を携えておられたので、その時初めて
本気度が分かりました。
結果、非現行品トミカ、トミカビンテージLTD、ディズニートミカ、
エヴァ関連の食玩・ガシャ・プライズ品とマクロス関連のプライズ品に
ついては、店舗在庫のほぼ全数をお買い上げいただきました。
加えて他のキャラクターの食玩やプライズ品も少々。
ただし中古(ルース)品は一切興味なし。
唖然としたのは、品選びなどされないこと。
個別の価格をチェックすることなく、段ボール箱ごと全部買う
と言われて冗談かと思いましたが、彼らは至って真剣。
レジ打ちに多くの時間がかかってしまいましたが、
急ぐ必要はないと気遣ってくださいました。
結局ミカン箱より多少大きめの段ボール14箱に商品を詰めて
正午過ぎにお帰りになりました。
これが巷で言われる「爆買い」かと、この上なく有難かったものの
久々に英語で何時間も話したので、どっと疲れが出ました。
ただし本当に紳士で気持ち良い3人組だったのには感激。
尚、この日の出来事を日記に載せても構わないとの承諾を
いただきましたので、本日のネタとさせていただきました。
この強烈な購買パワーを見せつけられると、インバウンド需要が
消滅した2年間、苦労された企業や個人事業主の方が
多数おられたのだろうな、と改めて同情心が沸き起こりました。
当店にとってもう一つの追い風は、急激なドル高・円安。
この2か月弱で対ドルの円貨は自動的に10数パーセント価値を
下げたわけで、日本の物価が安いと感じても不思議ではありません。
30年来の友人である二人の海外ディーラーからの要望も増加中。
ただし円安は生活物価の高騰を加速してしまうので、
これ以上の円安は勘弁してほしいところですね。
今回の体験は最初で最後かもしれませんが、明日何が起きるか
予測できないから人生は面白い、と改めて思える一件でした。